• ホーム
  • バルトレックス(バラシクロビル)について

バルトレックス(バラシクロビル)について

バルトレックスは、DNAポリメラーゼ阻害効果を有するバラシクロビルを主成分とする抗生物質です。
バラシクロビル顆粒やバラシクロビル錠などのジェネリック医薬品が多くの製薬メーカーから市販されています。
バルトレックスは、主成分のバラシクロビルが肝臓で加水分解酵素エステラーゼによって代謝され、リン酸化される事で医薬効果を発揮する医薬品です。

リン酸化されたバルトレックスは、ヘルペスウイルスの核酸基質のヌクレオシド3リン酸と分子構造が酷似している事から置換反応を引き起こし、DNA鎖を合成する酵素DNAポリメラーゼの正常な働きを阻害します。
ヌクレオシド3リン酸との置換反応によってヘルペスウイルスの正常な塩基配列を狂わし、DNA鎖の複製や修復を阻害してヘルペスウイルスの増殖を抑制する医薬効果が期待出来ます。

単純疱疹の患者には、バラシクロビル力量で500mgを1日2回服用し、水痘や帯状疱疹の患者にはバラシクロビル力量で500mgを1日3回服用します。
バルトレックスは、神経節の奥で休眠状態の性器ヘルペスウイルスに対して医薬効果があるとされています。
バラシクロビル力量で500mgを1日1回の服用を8週間~最大1年間継続する再発抑制にも処方されます。
バルトレックスは、抗ウイルス化学療法剤の中では副作用が少ない方です。

下痢や吐き気などの胃腸症状に加えて発疹や発赤などの皮膚症状が副作用として発症する事があります。
体質や既往歴によっては皮膚粘膜眼症候群や精神神経症状など重篤な副作用を発症する事がありますが稀なケースです。
バルトレックスは、主要成分が溶解度を超えると再結晶する特性を有するだけで無く腎排泄型の薬剤です。
そのため、細く長い管が集中している細尿管で再結晶し閉塞してしまう事があり腎後性障害と呼ばれる急性腎不全を引き起こす事があります。
バルトレックスの服用時には通常よりも水分を多く摂取する必要があります。

バルトレックスのジェネリックとは

バラシクロビルを有効成分とする薬には、先発医薬品であるバルトレックス以外にも多くの会社からジェネリック医薬品が販売されています。
先発医薬品とジェネリックの大きな違いとしては、薬を作る価格に違いがあります。

新しい薬を作るには、薬の効果を確認するために研究・実験を繰り返します。
薬の開発にかかる時間・費用・労力は相当なものです。
そのため新しい薬の場合は、薬価の他にそれまで開発にかかった費用が追加されます。
また開発に使われた技術は、しばらくの間他の会社にまねされないように、特許として保護されます。

一方ジェネリックは、特許が切れた技術を使って開発された薬になります。
既にある技術を利用して薬を開発しているため、開発にかかる費用や時間が、先発医薬品に比べて少なくなります。
つまりジェネリックは先発医薬品に比べて、開発費の分薬の価格が安く抑えられるのです。

さてバルトレックスのジェネリックで不安になるのが、効果・副作用の違いです。
ジェネリックの場合、含まれる主成分の量は先発医薬品と同じです。
バルトレックスのジェネリックの場合も同様です。
ジェネリック医薬品でも、有効成分バラシクロビルの含まれている量は、バルトレックスと同じです。
ですので、基本的な効果や副作用は、バルトレックスと同様になります。

ただしジェネリックの場合、薬の形状・大きさ・味等は変えることができます。
なので、形状や味を変えると薬に含まれる成分が多少違うこともあるでしょう。
含まれる成分の違いによって効果・副作用が多少変わることもあるでしょう。
けれどもジェネリックだからといってバルトレックスに比べて効果が劣る、というわけではないので、安心して服用できます。